【金沢市統一テスト】第2回金沢市統一テストの結果(2021年1月実施)

第2回統一テスト(2021年1月実施)の結果
第2回金沢市統一テストの平均点(2021年1月実施)
国語 | 理科 | 英語 | 社会 | 数学 | 5科目総合 | |
第1回 | 42 | 52 | 58 | 54 | 49 | 254 |
第2回 | 48 | 52 | 55 | 56 | 51 | 262 |
市内平均点は以上のようになっております。全体に関する詳細なデータがないため、ボーダーラインがどうという話はできませんが、例年と大きく差異があるわけではないので、多少のズレはあるにしても、だいたい同じようなボーダーラインになるのではないかと思います。
数学に関して言えば、問題の難易度的には第1回とそれほど差がなかったため、予想通りの結果かなという印象です。と言っても、問題自体は易しめのものが多かったので、少々物足りない結果であることも確かです。あのくらいのセットであれば平均点55点は超えて欲しいなあというのが個人的な思いです。
入試に向けて
最近の統一テストは非常に基本的な内容を重視した良問が出題されています。普段の定期テストではそこそこの点数を取れていたのに、統一テストはあまり点数が取れなかったという人は、いわゆる「テスト対策」に特化しすぎている可能性が高いです。そのため、肝心の数学の能力が全然ついていないという悲しいことになっていることも考えられます(実際にそういう中学生が増えています)。普段、学校のワークや市販の問題集などを繰り返しやって「解き方を覚えよう」という感じの勉強になっている人は、とくに気をつけて欲しいと思います。単に「知っている」「覚えている」という状態になっていないか、いろいろな問題を通して理解度を測っていきましょう。
また、点数や誤答のパターンだけでは測れない部分に問題を抱えている人も多いため、自分がどの程度理解できているかをよく考えてほしいところです。中高生の場合、「分かる」「分かっていない」の二者択一で理解度を考えてしまう人が多いのですが、「理解」には段階があります。その度合いをしっかりと見て、必要な学習をやっていかなければ効果的な勉強にはなりません。こういう部分は、きちんとした指導者に助言を求めるのがいちばん良いと思います。「問題集を $n$ 周しましょう!」などというアドバイスは誰にでもできます。そうではなく、きちんと生徒本人に見合ったアドバイスなのかどうかはよく考えてもらいたいところです。
また、先日実施された大学入学共通テストでは、入試問題にさまざまな変化が見られました。その是非は別として、大学入試における変化は高校入試にも影響を与えることになります。すでに数年前から、少しずつ入試問題の傾向も変化してきています。試験での点数を追い求めるばかりで、肝心の理解すべき部分が蔑ろになっていないか、ということは注意深く見ていかないといけません。
いずれにせよ、公立高校入試まではまだ期間があります。残された時間は多くはないかも知れませんが、まだまだ改善することは可能です。焦って問題集などをたくさんやりたくなる気持ちは分かりますが、まずはテスト結果をよく分析して、自分が何をやっていくべきかをもう一度考えてみましょう。