今日から石川県公立高校入試の出願が始まります。いよいよ本番が近づいてきましたが、気温の変化が激しい日が続いていますので、体調には十分気をつけて準備を進めて欲しいです。
7月の第1回からスタートした石川県総合模試もこれで終了となります。継続して受験してきた人は、これまでの成績の推移を見ながら自分の頑張りを思い出してください。
なお、第8回の数学の解説記事は以下となります。
塾長2月4日に今年度最後となる第8回石川県総合模試が実施されました。私立高校入試も終わっているため、本番に向けた最後の予行演習的な意味合いも強かったと思いますが、内容はどうだったのでしょうか。公立高校入試まであと1ヶ[…]
それでは今回の結果を見てみましょう。(スクロールします)
国語 | 理科 | 英語 | 社会 | 数学 | 5科目 |
63.6(14.36) | 59.2(18.25) | 55.3(18.13) | 56.1(17.81) | 49.0(17.68) | 283.0(75.38) |
※括弧内の数字は標準偏差となります。
数学の平均点は49.0点という結果となりました。前回の44.0点からかなり上がりましたが、他教科の平均がかなり上がった中で、数学だけ50点を切る結果となりました。実際の問題レベルからすると、55点前後はありそうな感じだったので、やはり今年度の受験生が数学で苦戦しているのが分かります。
最終回ということで全体の受験者数はかなり減っており、なかでも成績下位層が大幅に減っているようで、得点のばらつきに関してはこれまでよりも綺麗な山型の分布になっています。
数学に関しては、上位校を狙っている人は80点を1つの目安にして欲しいところです。このラインを超えていれば、十分に学力が備わっていると考えて良いでしょう。60点〜70点台であっても上位校の合格は可能ですが、高校進学後のことを考えると何らかのテコ入れが必要です。とくに図形の問題については高校入試までの期間がもっともじっくりと取り組める期間となるので、苦手意識がある人は本番までに集中的に取り組んでおきましょう。
正答率が低かった問題は以下のとおりです。
再チェック 大問1 (4)
(4)の正答率は40%ほどでした。書き出しながら考察するといった数学で必要な能力のが身についていな人がまだまだ多いようです。「定型的な解き方」の習得ばかりの勉強になってしまうと、こうした簡単な問題でもできない人が出てきます。気をつけてほしいところです。
再チェック 大問3 (2)、(3)
大問3は(2)、(3)がかなり悲惨な結果となっています。(2)は関数と図形の融合問題では典型的な問題であり、ふつうに問題演習をしていれば何度も出会うよな問題です。が、正答率は30%を大きく下回っていました。こうなると数学力低下というよりも、そもそも数学が嫌いな生徒が増えてきているのではないかと感じます。(3)は入試レベルの良問でした。正答率的にはこんなものかな?という感じですが、しっかり復習しておくべき問題の1つと言えるでしょう。
再チェック 大問5〜7
作図以降の図形の問題は問題6の(1)を除いていずれの問題も壊滅的な得点状況です。大問5、大問6については、やや難しい問題だったので正答率が低いのは納得ですが、空間図形がここまで正答率が低いのはちょっと予想外でした。まあ、最初から空間図形を捨てるという戦略の人もいるかもしれませんが。ただ、今回のように比較的易しい問題の場合「捨ててしまうとかなり痛い」ことになります。解けそうかどうか、その場で判断する能力も養っておきましょう。
というわけで、今回は易しめの問題が多かったわけですが、結果はあまり良くありませんでした。また点数以上に、内容が気になる結果となっています。入試の数学が難しい問題であった場合にとくに中間層(今回のテストで40〜60あたり)の得点が下方へずれこんであまり差がつかなくなる可能性があります。全国的に公立高校入試は難化傾向にあります(おそらく大学入試共通テストの影響)。
今年度は石川県総合模試も金沢市統一テストも、あまり難しい問題が出題されなかったため、本番でいきなり問題が難化すると対応できない人が多く出そうです。そうなると、他教科との得点のバランスが重要になってきます(他教科も難化傾向ですが)。数学だけにとらわれずに、全体をよく見て最後の追い込みをかけましょう!
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