地方というハンデ

塾長
今日は金沢市統一テストが実施されています。どんな問題だったんでしょうか? とりあえず問題をゲットできたら簡単な解説をつくって記事にしようかなと思っています。

 

入試関連のニュースを辿っていたらこのような記事を見つけました。

AERA dot. (アエラドット)

日本を牽引するエリートを数多く輩出してきた東京大学。しかし、その内情を知っている人はあまり多くないだろう。東京大学で毎週…

 

いろいろと興味深いネタです。

個人的には、タイトルにもあるように「実力」以外に合格に必要なものという点です。

記事中では上位4つは以下のようになっています。

周りの環境51.6%
46.2%
保護者の経済力40.2%
年少時の教育20.4%

2つ目の運というのが、どういった運のことを言っているのか詳細は分かりませんが、1位の「環境」についてはやはり都市部と地方では大きな格差があるのが実情です。ほとんどが都市周辺にある難関大学を目指す場合、地方に住んでいるということ自体がハンデであることは受験業界では常識です。

私が田舎の公立高校で大学受験を経験した頃というのは、インターネットなどなく(もちろんスマホもありませんよ!)受験情報を手に入れるのも一苦労という時代でした。当然ながらネットショッピングなどあるわけもなく、地元にある小さな書店(随分前に閉店しましたが)の片隅に並べられた参考書が、大学と自分をつなぐ唯一のアイテムのように感じていました。それすら、たくさんある参考書のごく一部だったわけですが・・・。

そういう時代に比べると、随分と地方と都市部の格差はなくなったように見えます。

しかし、実際に毎年受験生を送り出していると、地方と都市部の間にはまだまだ大きな壁があることを痛感させられます。手に入る受験情報の差だとか、予備校や塾の質などはインターネットの普及によって差が縮まったように思います。しかし、上のアンケートであるような「環境」というのは、それほど大きく変わったようには思いませんし、一朝一夕には変えられないものだと思います。いくら新幹線が開通して、東京まで2時間半で行けるようになったとしてもです。是非は置いておくとして、小学生から塾へ通うような生徒は少ないですし、中学受験という選択肢もあまりありません。中高一貫校の数も限られます。

何よりも、そうした受験を取り巻く環境が「都市部の真似事」で終わっているということです。情報の表面だけを取り上げて、それを鵜呑みにしてしまうような状況は依然として多く見られます。もともとは数ある選択肢の1つであるような情報が、いつのまにか「唯一のもの」にすり替わってしまっていたりするようなことが、地方では嫌になるくらいあるわけです。とくに勉強法などについてはただの猿真似になっている感じが強くします。

それでも、大学入試では全国のライバルと同じ土俵で戦わないといけないわけです。ただ都市部の情報を仕入れてその猿真似をしていても、格差は縮まらないわけです。逆に、地方だからこそできることはないか。そういう視点も必要だと思っています。高校生を本格的に指導するようになって5、6年経ちますが、まだまだ試行錯誤する部分は多くあります。それでも、東大をはじめ難関大に合格していった生徒もいるわけで、そうした生徒たちから教わったことをフィードバックしながらより良いものを作っていきたいと考えています。

塾長
なんせ、次の2月で10年目に突入するもんでして、えへへ
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