というわけで、ニュースの記事はこちらです。
【NHK】新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく「緊急事態宣言」について、政府は16日夜に開いた対策本部で、東京など…
緊急事態宣言といっても法的な拘束力があるものではないため、あくまでも「要請」「自粛」ということになります。しかし、営業を自粛したところで何かしらの補償があるわけではないため、営業を続けなければならないというところもたくさんあるでしょう。営業したらしたで「この大変な時期に何を考えているのか」と言われてしまうかもしれません。そうした難しい状況がいろいろなところで起こっていることは想像に難くありません。それでも、多くの人が何とか当座を凌ぐ方法を模索してることでしょう。
金沢市内でも、多くの店舗が臨時休業となっています。駅前はフォーラスも百番街も閉館しているので、本当にひっそりとしています。
一方で、生徒たちの学力面の不安も大きくなってきています。不安というよりも「格差」と言った方が適切かもしれません。
塾長今日は10時からオンライン自習室を稼働しています。一応、私も塾の方で待機しているので、質問等はLINEで送ってください。質問応対の部屋に呼び出します(笑)別に自宅で仕事をしてもいいのですが、MacBook、iPad、iP[…]
昨日の記事にも書きましたが、もともと自分をコントロールできるような生徒は、この機会を好機と捉えて自分のやりたい勉強をガンガン進めているのです。教科書以外の勉強も含めて、です。彼らは、オンラインでの授業や自習室の利用にも素早く対応しており、質問もどんどん投げてくれます。オンライン上では1対1で対応するため個別の指導が受けられるというメリットを上手に活用していますね。また、勉強の進度についても制限があるわけではないので、自分で進められるところはどんどん進めています。このようにして、おそらく平常時よりも密度の高い勉強をやっているのです。
ところが、「状況が改善されるまで待っていよう」といった受け身の考え方でいる生徒は「何となく課題をやっておこうかな」程度の勉強しかできず、上記のような生徒からどんどん引き離されていっているわけです(ちなみに勉強なんかやらずに遊んでるという人は論外です)。オンラインでの授業や自習室も「なんか面倒だな」くらいにしか考えず、そこで誰がどんな風にそれらを活用しているかを知ることもなく時間が過ぎていきます。
問題は、こうした差をどうやって埋めるのかということです。学校が再開された場合に、大きく開いてしまった学力の差を誰がどういう風にしてケアしていくのか。休校期間が長引けば長引くほどその差は大きくなりますし、どのタイミングで埋め合わせをするのかも分かりません。結局、「自己責任」ということで切り捨てられてしまう可能性もあるのです。「そんなことはない」と思う人もいるかもしれませんが、この国はそういうことをしてきた過去があります(氷河期世代)。
「誰かが何とかしてくれるだろう」「なんか言われたことやっとけばとりあえず大丈夫だろう」と考えるのはとても楽です。しかし、そうした考え方が後で自分の首を締めることになるかもしれないという危機感は持っておきたいところです。
いずれにしても、変化を嫌ってばかりいては先へ進めません。何もしないで失敗するよりかは、何か動いてみようという積極性を持って欲しいなあと思います。