さて、今年もあっという間にカレンダーを掛け替える時期になりました。
毎年あっという間だと書いていますね笑
今年もそのくらい充実した1年だったという証拠でしょう。
年齢のせいだよ、なんていう声は聞こえませんことよ!
そして、今年も中高生の数学力低下を目の当たりにしながら、このままではいかん!と奮闘する日々でした。
毎年、テキストやプリントにちょっとずつ手を加えて、少しでも現状に沿うような形を目指しています。同じものを使いまわせば楽なのは分かっているのですが、指導する生徒たちの状況と合っていないと、やはり使いにくいのです。というわけで、今年もかなりたくさんのプリントを作ったなあという1年でした笑
また、今年はブログのアクセス数が過去最高を更新しました。
入試関連や解いてみたシリーズの記事は相変わらず人気なのですが、今年は数学の指導についての過去記事にも多くのアクセスがありました。みなさんの勉強にもわずかながら貢献できているのかもしれません。できていたら嬉しいなあ。
理解するというのはどういうこと?数学が苦手になり、当塾へやってくる生徒は多いのですが、そうした生徒に共通する1つの特徴として「理解する」ということそのものが分かっていないということがあります。塾長まずは教科書[…]
3年ほど前に下記のような内容のコラムを書きました。数学の指導をする中で感じた私なりの違和感を書いたのですが、ここ最近、その違和感が急速に大きくなってきており、違和感というよりも明確な危機感に変わってきています。[sitecard s[…]
とある日常で起こった出来事生徒が、問題の解答をもって質問に来ることがよくあります。悩める生徒こんな方法、どうやったら思いつくの??というものです。他の人に聞いて見たところとある人それは[…]
この辺りの記事が今年はアクセス多めでした。
入塾の面談などでも、数学の勉強法などについて聞かれることが増えたなと感じる1年でした。以前と異なるのは、保護者の方にも「こんな勉強でいいのか?」という疑問が大きくなっているという点です。
とくに成績上位層の保護者の方ほど、テストを乗り切るためだけの近視眼的な勉強法ではなく、きちんとした学力を身につけてほしいという気持ちが強くなってきているように思います。まあ「定期テストなんて取れて当たり前」の世界から見ればそうなるのもさもありなんというところですが。
一昔前は、演習をバカみたいに大量にやらせて「とにかく数をこなせ」というワイルドな指導が幅を利かせていました。学力が不足している生徒に何とか下駄を履かせて入試を乗り切るというのであれば、その方法も有りかもしれません。
しかし、演習を繰り返すだけでは見えない世界があるということも是非知っておいてほしいと思います。
もちろん、演習が不要であるということではありません。数学に演習は欠かせないものです。しかし、繰り返すこと・たくさんこなすこと・解き方を覚えることなどが目的となっている演習にはほとんど効果はなく、むしろ害の方が大きいことは、このブログでも再三指摘してきました。
そして、本来きちんと理解できるであろう能力を持っている生徒さんが、低レベルな指導のせいで伸びなくなってしまった例もたくさん見てきました。とくに上記のような勉強法で進学校に入学した後「数学が全然できなくて…」と当塾に相談に来られるというケースを嫌というほど見てきました。聞いてみれば、とても数学の勉強とは言えない勉強を繰り返しており「ああ、それでは全然ダメだ」と悲しい気持ちになることが大半でした。
高校数学をまともに理解していない人が指導するのだけはやめて欲しいです。歪んでしまった数学の学習観を元に戻すのは簡単ではなく、無駄に時間がかかってしまうのです。
と、こういう話を書くとつい熱くなってしまうのでいけませんね!笑
とにかく、2017年くらいからまともな記事を書くようになって、少しずつですが読まれる機会が増えていると感じています。
来年もできるだけたくさんの記事を書けたらいいなあと思っています。なかなか時間がありませんが、数学は面白いなあとか、考えるのって楽しいなあという気持ちを、多くの方と共有していきたいですね。