2025年度第1回金沢市統一テストの結果

2025年度第1回金沢市統一テストの結果が発表されました。結果を見つつ、また塾生の答案などを見ながら、指導者として感じた課題と対策をまとめてみました。
平均点
いきなりですが、まずは平均点から見ていきます。
| 国語 | 理科 | 英語 | 社会 | 数学 | 合計 |
| 58 | 57 | 48 | 57 | 48 | 268 |
英語と数学以外はどの教科も50点後半の平均ということで、比較的易しいテストだったのではないかと思います。
得点分布から考える
得点分布も配布されていますので、そちらをよくご覧になってください。国語・社会は70点以上の上位層がかなりいることがわかります。理科は、40〜49点と80〜90点の2つの山があり、二極化の傾向がありますが、やはり上位層はそれなりに厚い感じです。
数学についても昨年同様易しい問題が多かったのですが、問題数の多さなどもあり苦戦した生徒さんが多かったと分析できます。今回の成績の分布は比較的綺麗な山型をしていますが、80点以上の得点者が極端に少なくなっています。一方で、10〜30点の層にそこそこの人数がいます。数学は近年ずっとこんな感じの得点分布となっていて、80点以上(テストによっては70点以上)の得点者が非常に少なくなってきており、0〜30点あたりにかなり多くの人数が分布することが増えています。深刻な学力低下が浮き彫りになっています。
また、英語についても数学同様に悲惨な状況です。もっとも分布の多い層は20〜30点のラインということで、正直なところ「何もわかっておらず雰囲気で勉強しているだけ」という生徒さんがかなり増えているように思います。学力の低下というより、中学英語に関しては崩壊というのが正しいでしょう。
小学校英語が導入される際に反対の声はたくさんあったのですが、そうした危惧が現実となってしまいました。そして、まだ底が見えていないというのが何とも歯がゆいところです。
当塾でもこの悲惨な状況を鑑みて今年から中学生の英語を復活させましたが、やはり何も分かっていない(何を勉強したらいいのかさえ分かっていない)生徒が多く、愕然とさせられました。平均点は数学と同じでも、得点分布的には数学よりも危機的状況にあると言えるでしょう。しかし、60点以上の得点者もそこそこおり、早い時期から英語を習っていたり塾に通っていた人は、こうした学力の崩壊に巻き込まれずに済んでいるという感じです。
ダメな勉強・やるべきこと

数学については当塾のHPで何年も前から指摘をしていますが、小手先の勉強法が蔓延していることが学力低下に拍車をかけています。定期テスト前にワークを繰り返しやって解き方を覚えるといった表面的な学習が「数学の正しい勉強」だと誤解している人が多すぎます。
その延長で、入試に向けての勉強でさえ、入試対策用の問題集を繰り返しやって「解き方や公式を覚える」「知っている問題を増やす」という幼稚な勉強法に染まっている人がたくさんいます。
もちろん覚えることは必要ですが、「なぜそれが成り立つのか」「なぜそのように考えられるのか」といった大事な部分には触れずに、思考過程を無視し結果のみを暗記しようとする姿勢が目立ちます。そのような表面的な理解では、問題がちょっとでも難しくなると、途端に何もできなくなります。そうした勉強をいくら繰り返したところで、数学の実力はほとんどつきません。このことは、もっとみなさんに冷静に考えて欲しい部分です。
知らない問題になると手が止まる
こういうタイプの人は、数学の勉強ではない単なる「作業」をやっている可能性が高いです。ここから成績を伸ばしたいのであれば、一度自分のやっていることを振り返ってみるべきです。
「なぜそう考えるのか」
「なぜその操作が可能なのか」
「なぜそれが保証されているのか」
1つ1つ自分のやっていることに「なぜ」を投げかけてみてください。そして、うまく答えらない場合は理解できていないと考えてみるべきです。そういう部分を1つ1つ潰していけば、かなり高い実力を得ることができます。
もちろん一人では分からないことや、現時点ではきちんと証明できないことなどもあるため、指導者に質問をしながらやっていくのが理想です。
受験は情報戦?
毎年のことですが、統一テストの後に合格ラインがどうしたこうしたという話が出回ります。そういう話が気になるのは理解できますが、合格した後のこともきちんと考えてください。
高校受験におけるいい加減な指導や勉強は、高校進学後に取り返しがつかないレベルで悪影響を与えます。
合格すれば何でもOKという考えの人もいるのかもしれませんが、高校生活を満喫するためにも、正しい学習観を持つことが何よりも大切です
受験は情報戦という言説もありますが、重要なのは他でもない学力です。これは絶対的な事実です。どんなに情報を収集しようとも学力という土台がなければ、情報も役に立ちません。
いま受験生のみなさんがやるべきことは、合格するために必要な学力を身につけることです。そのために、インチキな勉強をするのではなく、教科書内容から1つ1つ丁寧に勉強をすることです。受験に出るところだけを効率良くなどという考え方は過去のものです。最近の入試問題は、そんな薄っぺらい学力ではどうにもなりません。模試の結果もそれを物語っていると言えます。
中学生を指導していて感じるのは「ちゃんとした勉強に矯正することができればもっと伸びる」可能性が高いということです。入試本番まではまだ時間があります。志望校合格を本気目指すのであれば、誤魔化さずに自分の勉強について反省をしてください。そして、周囲の声に惑わされず、自分はどうしたいのかをよく考えてください。
中学3年生はここからいくらでも伸びていきますよ!










