【石川県公立入試】ラストスパート!「見たことのない問題」は「基本」の力が問われます

「過去問を解いてみたら、思ったほど問題が解けなかった」
「見たことがないような問題だと、どうしても手が止まってしまう」
入試まで残り1ヶ月を切ると、そんな焦りの声をよく耳にします。
しかし、焦ってあれこれと手を広げる必要はありません。
この時期、当塾がもっとも大切にしていることをお伝えします。
それは、「公立高校の入試に教科書内容を超えた難問は一問も存在しない」という事実です。
落ち着いて「正体」を見極める
近年の石川県入試(大問1)では、一見すると「あまり見たことがない」ような問題が出題されることがあります。しかし、それらは全て「見た目がいつもと違うだけ」の基本問題です。
いくつか例を見てみましょう。
演算記号の問題(2025年度入試より)
$a*b = ab - 4b + 5$ のとき、$3*(2x)=4$ となる $x$ の値を求めなさい
大昔に流行ったような記憶がある問題ですが、近年ではあまり出題されない問題です。そのため「見たことない!」と焦った人が多かったようです。しかし、単なる計算の規則を適用するだけの問題です。四則演算の延長にあるだけで、難しいことを要求されているわけではありません。
定義の問題(2017年度入試より)
次のうち、正しいものはどれか。
$4$ の平方根は $2$ である
$\sqrt{(-8)^2}$ は $-8$ である ...」
計算問題だと思って解き進めていると、急に足を止められます。「あれ、どっちだっけ?」と迷う人は、定義の理解が曖昧になっています。「平方根には正と負の2つある」「ルートの中身は正の値のみ」といったルールを正確に覚えているか、ただそれだけを問われています。気をつけたいのは、「$a>$、$b>0$ のとき」といった条件付きで整理する場合です。実際に根号の計算については、こうした条件がついていますが、あまり気にしていない人が多いように思います。
文字で一般化する問題(2022年度入試より)
関数 $y=x^2$ で、$x$の値が $a$ から $a+3$ まで増加するときの変化の割合が13である
数字なら解けるのに、文字になった瞬間にフリーズしてしまう人も多いですね。数だろうが文字だろうが、この問題の核となるのは変化の割合の定義です。数字だろうが文字だろうが、やることは変わりません。定義通りに式を立てれば、誰でも解けます。
入試問題というのは、特別な知識を聞かれるものではありません。教科書の内容をきちんと理解しているかどうかという「理解度」を聞かれるものです。
「解き方を覚える」だけで大丈夫?
定期テストレベルまでは、「このパターンにはこの解き方」という解法パターンの暗記で乗り切ることができます。しかし、入試レベルになるとパターンから外れた問題が出題されることがほとんどです。
解法パターンだけに頼っていると、少し設定を変えられただけで「見たことがない、解けない」となってしまいます。
大切なことは、解法パターンを覚えることではなく、「問題がどのように構成されているか」を見る目を養うことです。
どんなに複雑に見える問題も、小さく分解してみれば、すべて教科書に載っている基本要素の組み合わせでできています。
結局は基本の組み合わせ
そうした思考が身についていれば、どんな問題が来ても正しく対処することができます。
「つまりどういうこと?」と言い換える習慣
問題は、どうすればその「構成」が見えるようになるのかということです。
習慣にしておきたいことは、問題文を読んだときに、「つまりどういうこと?」を考えるということです。
毎年出題される作図問題(大問5)などでは、こうした言い換える力がとても大切になります。
例えば、「2点A、Bからの距離が等しい点」は「線分ABの垂直二等分線」と言い換えられます。こうしたことを、1つ1つ確認することが大切です。
こういう話をすると、この言い換えそのものを暗記しようとする人が出てきます。少しは自分の頭を使いましょうね。
複数の条件が重なると難問になりがちですが、「つまりどういうこと?」と分解していけば、すべて教科書の基本に行き着くようにできています。
戦略は、「基本」を活かすため
もちろん、入試という場においては、「大問7の(3)に時間を使いすぎない」「記述は途中式を丁寧に書く」といったアドバイスも大切なことです。しかし、これらは点数を稼ぐための裏技ではありません。
「皆さんが持っている基礎力を、正しく得点に結びつけるため」の戦略です。盤石な基礎があってこそ、戦略は生きます。
最初から「合格点をとるための勉強」をするのではなく、「正しく基礎を積み上げた結果、自然と点がついてくる」という状態を目指すべきです。
そしてそれこそが、受験生のみなさんが目指す合格の形です。
理想ばかりを言うなと言う人もいますが、勉強に理想を求めずにどうすんだろうな?って私は思います。
最後に
私は、「こうすれば点が取れる」という安易なテクニックだけを教えることは絶対にしません。
「なぜそうなるのか」という理屈を大切にし、どんな状況にも対応できる「揺るがない基礎」を作ることを指導の中心に置いています。
正直な話、合格点をとる方法を教えるだけなら、簡単にできるのです。
しかし、そうした勉強を続けて、一体何が残るのかということは冷静に考えてみて欲しいです。
貴重な10代の時間を、試験の対策のためだけに費やすのはとてももったいないことです。
どうせ時間を使うのであれば、後に何かしらが残るような勉強をして欲しいなと、おっさんの私は思います。
「努力した」とか「頑張った」というフワッとしたものだけでなく、もっと「能力として見えるもの」を残して欲しいですね!













