青春(ある浮かれたオッサンの妄想)

青春とは恥ずかしいものである。しかし、時に美しいものである。

それは、思春期の不安定な感情を有する時間にのみ許された甘美で残酷な断片である。

なんてね~。

俺なんて、まだまだ青春時代だぜ!!アラフォー間近だけどな!!

今日も初夏のすっきり爽やかな晴れ模様。

おかげで、妙にテンションが高い。釣りでも行きたい。

しかし、残念ながら今日はRevie Testである。

大人しく仕事をしなくては・・・。むぅ・・・。

うずうず。ああー、尻がむずむずする。

さて、気を取り直して青春の話だ。

昨日の授業前、一人の男子がこっそり涙を流していた。

鋭い俺にはすぐに分かった。分かりすぎるくらい分かった。

「ははぁ、失恋だな。ここはそっとしておいてやろう」

青春と言えば、失恋である。叶わぬ恋である。友の裏切りである。うんうん。

手をつなぐタイミングを見計らってドキドキするあれだ!(どれだ?)

俺にも、青春っぽい恋があった。儚いね~。

そんなことを思いながら、授業後、生徒が減った頃合いにそれとなく、

「どーしたんや?」

と尋ねてみた。きっと切ない恋の話が聞けるぜ~という淡い期待とともに。

彼は、話しにくそうに答えた。

「いや・・・あの・・・ちょっと部活で・・・悔し泣きや!」

何と? 今、何と? く・・・? 悔し泣き?

恋の話では・・・なかった・・・。

まったくもって鈍感極まりない俺であった。

分かりすぎるくらい、分かっていない俺であった。

そんな純粋な涙に、汚らわしい妄想を重ねた自分を殴り飛ばしたい俺であった(笑)

まあ、悔し涙も青春だ。

頑張ってもダメな事だってある。

それを知って人は大人になる。

思えば、青春って、失ってばかりだったような気もするなぁ・・・俺の場合・・・。

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