今日も生徒からガックシな話を聞いた。
某高校で、高3生の物理の成績が悪いため、放課後強制的に補習をするという話。
成績が悪いというのも、よくよく聞いてみれば他の高校に模試の平均点で負けているから、らしい。
もちろん物理選択者のみが強制的に残される。これって一体誰のための何のための補習なんだろうか。
少なくとも、生徒のためではないだろう。
本当に生徒のためであれば、時期が時期だけに他のやりようがあるはずである。
選択制にするなり、個別に課題を出すなり。
センターも迫ってきているため、もしかすると他の教科をやりたいという生徒もいるだろう。
目標とする点数に達している生徒としては、余計なことしないで欲しい、と思うのも当然だろう。
思うに、補習が必要なのは生徒ではなく教師の方ではないか?
普通に考えると、授業をやった上で成績が悪いのだから、同じ教師の補習を受けても同じような結果になるだけだろう。
担当教師の教え方がヘタクソという以外のなにものでもない。
実際に、生徒は授業を聞いても分からないと訴えている。
それにもかかわらず、上から目線で生徒が悪いと決めつけているような節がある。
こんな感じでは、生徒から信頼を得ることも難しいだろうし、悪循環でしかないだろう。
他の高校では、学校の授業だけでもしっかり点数を取っている生徒もいる。
授業も分かりやすいと言っている。この違いを、生徒の資質だけに求めるのは酷であろう。
残念ながら、生徒には教師を選ぶ権利はない。そのことをもっときちんと認識すべきである。