分からないことが多すぎて

なんで勉強しなきゃいけないんだ、と思う人が世の中には結構いるらしい。

幸いなことに、俺はそんな問いを抱いたことは一度もない。知ることで精一杯だったから。

あることを知ると、違う疑問が湧いてきてそれを追いかける。それが分かれば、また違う疑問が湧いてきて・・・という繰り返しでここまで来た。その間に、何やってんだろう、なんて思う暇もなかった。

世の中は分からないことで満ち溢れているということである。

でも、それはいろいろなことを知りたいと思って、それを追い求めてきたからこそ実感できることだと思う。

「なんで勉強しないといけないんですか」という問いを発する生徒にも、これまでにたくさん出会った。

彼らと対話をしていて思うのは、分からないことがどのくらいあるか、ということが理解できないために非常に傲慢であるということだろう。自分は何でも知ったような気分になっている。

しかし、それは自分の目に見えている範囲のごくごく瑣末なことを知っているというだけで、その外側にある広大な無知の世界を知らないだけであろう。

そういう風に、傲慢な人間にならないためにも勉強はした方がいいと思っている。

また、いろいろな副産物もたくさんあり、得るものが多いのも勉強のいいところである。

そもそも、「なんで勉強しないといけないんですか」という問いにはすでに「勉強をしたくない」という答えがあり、その人の納得のいく答えが得られなければ(おそらく納得できる理由などない)、「ほら、やっぱり勉強する理由なんてないんだ」と結論づけるのである。

残念ながら、そういう人に訥々と勉強の面白さや有り難さを説いても時間の無駄なのである。結論が出ているのだから。

だから「勉強しなければどうなるかをあなたの人生をもって体現してみたらどうか」と提案することにしている。

いますぐ学校なんか辞めて、好きなことを好きなだけやってみればいい。教科書や参考書やノートなんて、全部燃やしてしまえばスッキリするだろう。その方がうまくいく人だっているに違いない。

ただ、そこまでの決断をする意志はないらしく、こういう提案をしても納得いかない表情で渋々勉強を始める・・・

何なんだよ!(笑)

まあ、そういうことを考えてみるのもムダではないかもしれない。考えたことないから確信は持てないけど。

とりあえず、俺はこの歳になっても勉強は楽しいし、新しいことを知るのはワクワクするんだけどね。

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