今週はテスト期間の高校が多いので、俺の拘束時間も少なめである。
本当はもっと質問とか持ってきてもらいたいところであるが(笑)
まあ、空いた時間で自分の勉強をちまちまと進めている。
あれこれと読んでいると本によって説明の仕方であったり、流れであったり、そういう違いが面白い。
高校生でも頑張ったら読めるものが結構ある。
文句なしで「面白い」のがこの本である。
解析学がどのように発展してきたかを歴史の流れに沿って学べる。
古の数学者たちがどのような問題に立ち向かってきたのか、どんなアイデアがもたらされてきたのか、ワクワクしながら読める。こんな本はあまり見かけない。
何度でも読んでしまう中毒性があるな。下手な小説を読むくらいなら、この本を読んだ方が数千倍楽しい(笑)
あとは真面目な教科書として、つまみ食いしているのがこれ。
大学時代にこういう本を読んでおけば良かったなあとつくづく思う。
俺が使っていたのは、薄いペラペラの教科書で、著者の情熱なんてカケラも感じないような本だった。
それに比べると、著者の熱がよく伝わってくる本である。
やっぱり名著と呼ばれる本には、こうした書き手の温度が込められている。だから、読んでいるとグイグイと引き込まれるのである。
中学や高校の教科書なんかにも、こういう本があればいいのになあと思ってしまう。
インチキみたいな「テストの点数を上げますぜ、旦那!」という本は掃いて捨てるほどある。
でも、数学そのものの面白さを熱く語っているような本はほとんどない。あったとしてもすぐに絶版になる(涙)
ほとんどの人は目先のテストの点数の方が大事なんだろう。悲しいなあ。
それでも、少数派とはいえ数学をちゃんと学びたいという人はいるわけで、そういう人のために塾用の教科書を書き続けているわけである。
情熱が爆発しすぎて、ページ数がとんでもないことになってきているのがアレだけど(笑)