今日で準備講座が終了しました。当初の予定から増席しての実施となりましたが、新高校1年生のみなさんの熱量も高く、かなり濃い時間だったなあと個人的には感じています。本当はもっとやりたいのですが、それだと「準備」ではなくなってしまうので(笑)
4日間という短い期間でしたが、今年も準備講座では方程式・絶対値・無理数・関数といった高校数学の最初の方の内容で意識をしっかりと変えてもらいたい部分を中心に扱いました。
このあたりの話は何となく終わってしまうことも多く、よく分からないまま手続きだけを覚えて乗り切ろうという人が多くなります。それでも点数が取れてしまうので、いろいろと勘違いをしたまま進んでしまいがちです。それでもしばらくは点数が取れるため、問題がないように思えてしまうのが厄介なところです。そうしたマズい勉強の進め方は、後になってじわじわと影響を与えることになります。
そして、ある日「数学ができなくった」となってしまうわけです。この場合、突然できなくなったように感じる人が多いのですが、実際にはかなり前から危険な状況が続いていたというケースが大半です。
そのため、やり直そうとなるとかなり前まで戻る必要が生じます。発見が遅れれば遅れるほど、手遅れになってしまうため、早い段階できちんと見極める必要があるのです。と言っても、点数や偏差値あるいは判定などの結果だけを見ても分からないため、「大丈夫!」となってしまっている人が結構います。やはり、答案をチェックしたり質問でのやりとりを通して理解度をはかったりということを定期的にやっておかないとマズいなあと思っています。
その「大丈夫」、ほんとに大丈夫?
というわけで、今年もやっぱり「良問を深く理解すること」「時間をかけて試行錯誤すること」という部分を徹底してやっていかないといけないなあと思っています。
入試も終わってしばらくのんびり、とはいかなそうですね(笑)