あと少しで2015年も終わるなあ。
生徒数が増えて、塾の場所を移転し、さらに高校生が大幅に増えた。
高校生の数学には特に力を入れた1年だった。
生徒が増えれば、それだけ問題点を一般化することができる。
いまの高校生たちが、どういう部分で困難を感じているか、色々と情報収集できたのは良かった。
ただ、やはり思ったのは、「数学が苦手な生徒」というのは色々な要因によって「作られる」のだということ。
「分からん!」と匙を投げてしまった生徒でも、きちんと分かるように説明すれば理解できる。
あるいは、高校数学がどういうもので、どういうことに気をつけて勉強するか、そして、どんな意味があるのか、そういったことをしっかりと伝えてあげれば、たいていの生徒は数学を毛嫌いしなくなる。
機械的にカリキュラムに沿って教科書が進み、課題が出て、たくさんの問題をやらされる。理解できないが、点を取るためにとりあえず解き方を覚える。
そういう負のループにはまってしまっている生徒は多い。
ただ、「ああ、数学がダメだ」と気づけるだけ幸せだ。
もっと深刻なのは、テストで点が取れているので「俺は数学が得意だ」と勘違いしてしまっているような生徒。こういう生徒は、進学校に多く見られる。
(そして、そういう人が将来、塾の講師になったりすると・・・言わずもがな)
まあ、書き出したらキリがないくらい高校生の抱える問題が明らかになった年だった。
それもこれも、大晦日まで自習にやってくる頑張り屋の生徒たちのおかげだ。
こういう財産はしっかりと来年にも引き継いでいきたい。
しかし、塾長はこんなテキトーなおじさんなのになぁ・・・生徒は優秀やなぁ・・・。