高1生へ出した難問への挑戦。
自習に来ていた生徒があれこれと頭を悩ませながら考えていた。
そうやって、あーでもないこーでもないと考えている時にこそ、能力が伸びているのだ。
ほぼ毎年出している課題だけど、これまで完全に解ききった生徒って1人しかいなかった。
結構いやらしい問題で、見た目は単純な計算問題に見えるど、ちゃんとした論証をしないといけない。
こういう問題って、多くの高校生が苦手としている。
本来、論証ってのは数学のもっとも基本的なものであるはずなんだけどな。
その道具として、いろんな解法があるわけなんだが、どういうわけか解法ばかりが先走っている高校生が多い。
あれこれ実験してみて、どういう方向性で考えていくかってのが大切なんだけどなあ。それが面白いわけだし。
自分の覚えている解法に当てはめてみてできなかったら、もうお手上げって生徒が多い。
実際には、知っている問題に帰着されるようなものが多いんだけど、その真実が見えないらしい。
ほんと、表面的なことしか見えてないなあ。
これは、もう「チャー何とか式」のせいとしか言いようがない(笑)
あ、いかんいかん、日頃の不満が爆発してしまう。
で、そのウンウン悩んでいた生徒は、最終的にきちんと解ききっていた。立派だ。
「知ってる問題だから解ける」っていうのは、入試では有益かもしれんが、それ以外では何の役にも立たない。
そもそも、解ける問題をやっても面白くない。だって解けるもん(笑)
これはどうしたらいいものか、という問題だからこそ考えるのが楽しいのだ。
そういう問題に、積極的に立ち向かっていけるようになってもらいたいな。