最初の定期テストの結果から考えるべきこと

塾長
5月もいよいよ終わりが見えてきました。少しずつ初夏らしい気候になってきて、なんとなく気持ちもフワフワしてくる時期ですね〜。

高校生は5月中旬くらいに定期テストが実施された学校が多かったようです。

とくに高校1年生は高校生になって初めての定期テストということで、結果についていろいろ気になっている人もいるのではないかと思います。

塾の方でも、毎年「こんな点数で大丈夫でしょうか?」といった問い合わせが増える時期でもあります。

というわけで、今日は高校の定期テストについての話を簡単にしておきたいと思います。

中学校とはワケが違う

高校と中学の定期テストで大きく異なるのは、まず科目数です。

中学校では基本的に国語・英語・社会・理科・数学という5科目が基本でしたが、高校ではそれらが細分化されます。

そのため、試験までに準備しておくべきことが教科分だけ増えることになります。

また、中学校に比べてかなり内容が高度になるため、中学時代に直前期にある程度まとめて勉強する感じの勉強で乗り切ってきた人は、圧倒的準備不足の状態でテストに臨むことになります

毎年、中学校までのノリで定期テストを迎えて、大惨事になる人が一定数いるので気をつけたいところです。

高校の定期テストは中学校よりも広く深く問われる

なお、上位校の場合、中学時代それなりの成績を取っていた人が多いので、何となく普通にやっていれば高校でも大丈夫だろうという根拠なき自信のようなものを持っている人がいます。

それは幻想です。

もちろん、中には高校に行ってもすんなりと成績上位にいる生徒もいますが、ほとんどの人は中学校よりも成績が下がることになります。

高校は、同じくらいの学力層の人が数多く集まっているため、油断をすればすぐに落ちこぼれになってしまうわけです。

中学時代は、特別なことをしていなくても80点前後は取れていたような人が、高校では30〜40点あたりで苦戦するということも珍しくありません。

というわけで、定期テストだからといって舐めてかかると、惨憺たる結果となってしまうので注意しましょう。

点数が取れていない人は黄色信号

そろそろ最初の定期テストの結果が出揃ったという人も多いと思いますが、結果はどうだったでしょうか?

ここからは数学に絞って話をしていきます。

まず、最初に当たり前のことを指摘しておきましょう。

点数が取れていないのはどこかに問題がある

「どこかに」と書きましたが、点数が悪かった人のほとんどが理解が不足している状況です。

そして、理解が不足しているということは、自分に必要なだけの勉強時間が確保できていないことの証拠です。

塾長
このことを楽観的に考えていて、そのうち何とかなるだろうと思っている人が多いのですが、何とかなった人をあまり見たことがありません。

どのくらいの勉強時間が必要になるかは人によって大きく異なりますが、定期テストで点数が取れない人は、「全然足りていない」レベルであることを認識しておいてください。

なお、普段の勉強において、次のような状況になっている人はいませんか?

何となく学校で配布された問題集をやって、何となくできたかも、みたいなフンワリした状態で勉強が終わっているフンワリさん。

分からない問題はとりあえず解き方を覚えて対処しようという暗記マン。

こういうタイプの人は、勉強時間を増やしてもテストの点数が伸びない傾向が強くあります。

なお、「今回はちょっと勉強不足でした」と反省をしている人もいるかもしれませんが、「勉強不足」というのは具体的に何が不足していたのでしょう?

もし、それが「勉強時間の不足」としか考えていないのであれば、かなり危険です!

点数だけで判断するのは危険!

点数が取れていないのはマズいことは先に指摘した通りですが、点数が悪いからすべてダメということではありません。

また、点数が取れていればOKかというと、そうでもないというのが嫌なところです。

数学の定期テストで1つだけ気になっているのは

テスト時間設定がバグっていることが多い

ということです。

これは学校によって異なるので一概に言えるワケでありませんが、試験時間が70分〜100分で大問が8以上あるようなテストが実施されている学校が多いように思います。

こうしたテストになってくると、試験中に試行錯誤したり忘れてしまった公式を自力で導いたりなどということはほとんど不可能となります。

問題を見た瞬間に解き方を思い出して、どんどん解いていかないと高得点はなかなか難しいテストになります。そのため、どうしても解法暗記大会となってしまう傾向があります。

したがって、じっくり考えるようなタイプの学生は、どうしても定期テストの得点が伸び悩んでしまうことになります。

こうしたテストになってしまうのは、定期テストの問題が配布された問題集の中から出題される(あるいはその類題が出題される)ということが原因となっているように思います。

塾長
まあ、定期テストという性質上仕方のない部分がありますが、昔からの悪しき伝統になっていないかは考えるべきではないかと思います。

そんなわけで、定期テストでは数学に必要となる能力のごくわずかな部分しか測れないという実情があります。

定期テストでは高得点を取っているけど、模試になるとガクッと成績が落ちるタイプの人は、そうした解法暗記大会に特化してしまっていて、肝心の数学の能力がまったく養われていないとうこともあります。

塾長
個人的には、近年とくにこうしたタイプの学生が急速に増えてきているのが気掛かりです。

というわけで、得点が取れていても取れていなくても、いろいろと反省すべき点があるというのが今日の話の結論です。

点数だけを見て、あれこれ判断してしまうのは危険です。

まずは、一旦冷静に自己分析をし、このままでいいかどうか、改善するならどのようにするかを考えてみましょう。

ちなみに過去記事でも似たようなことを書いていますので、参考にしてください。

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