いよいよセンター試験までカウントダウンが始まった。
否応なしに緊張感も高まってくる。
一方では、諦めてしまう人、逃避する人も出てくるのがこの時期。
まあ、開き直りってのも大切である。なるようにしかならない。
とまあ、そんな状況の中でとある一浪中のY君の話題になった。
「あれだけの成績とっても、まだあんなにやっている」
そんな現役生の感嘆の声が聞こえてくる。
周りの生徒もうんうんと頷く。
マーク模試では変態的な偏差値とってるしな(笑)
大学別の模試でも、楽勝で合格圏内。俺も唖然としたけど。
それでも塾内でいちばん勉強している。
油断とか慢心とは無縁である。
それは、昨年の失敗がきちんと生かされているからだろう。
もちろん、失敗しないように万全の準備をすることは大事である。
だが、それでも失敗してしまうのが人間というもの。
大切なのは、失敗から何を学び、次にどう生かすかだ。
失敗を恐れて逃げる人。失敗したことから目を背ける人。
残念ながらそういう人には何も期待できない。
ずっと逃げ続けることになるからね。
そういう意味で、Y君は敬愛すべき生徒なのである。
そして、勉強を続けられるもう1つの理由は、それが決して「合格のため」だけではないからだろう。
彼の勉強する様子を見ていると、地理以外はとても楽しそうにやっている(笑)。
それは純粋に、理解することが面白いからだと思う。
俺も受験勉強の途中から、純粋に数学が楽しくて仕方なかった。
本来、勉強っていうのはそういうものであるべきなんだけどね。
世の中が勝手に作ってしまった受験というシステム。
そんな糞みたいなものに負けるんじゃないぞ、受験生よ!