添削課題の採点をやっていて気付いたこと、あれこれ。
現在の高1生はバラエティーに富んでいて、中学校から来ている生徒、高校の最初から来ている生徒、途中入塾の生徒がいる。
途中入塾の生徒は、大体夏休み前後に入塾してきた生徒たち。
なので、実質スタートから4ヶ月程度の差がある。とはいっても、高1の最初なんて、因数分解と2次関数あたりがメインである。言ってみれば、中学数学に毛が生えた程度のもの。(実際は全然違うけど)
でも、その4ヶ月程度の差がかなり大きい。
テキトーにやってても、ある程度点数が取れてしまう。
でも、答案を見るとそこには大きな差がある。
同じようなことが書いてあるにもかかわらず、「ああ、この子はちゃんとわかっているな」という答案と、「書いてあることはそれっぽいけど、この子は理解できていないぞ」という答案が一目瞭然なのである。
もちろん、出てくる値は合ってるわけなのだ。普段、自分で勉強しているときには、多分、解答をみて出来ていると思っているんだろう。
具体的に挙げるのはちょっと難しいが、なんかこんな感じだったなぁとアウトラインをなぞっている答案は、たとえ文言や式が実際に理解した上で書かれた答案と同じように書かれてあっても、採点側は違和感を感じるものなのである。
プロの目から見たらそういうのはすぐにバレるものだ。
案の定、生徒本人に聞いても理解が曖昧であった。きちんと指示をして補習を行うことにした。
こういう高校生は、かなり多いと思っている。進学校の生徒でも、半分くらいの生徒は教科書内容すらアヤシイのが現実である。(県内最上位の高校で100番以内とかでも危険!)
ただ、点を取らないことにはどうしようもないから、表面的な解法はよく知ってたりするわけ。ただ、どうしてその解法が使えるかを聞いても「チャートに載ってた」なんて答えが返ってくる。小賢しいわ(笑)
そんな方法で勉強していても、数学から何かを学ぶことはできない。おまけに、面白くもないし、感動することもないだろうね。
数学者を育てたいとは思わないが、少なくとも「数学から学ぶ」ことができる生徒を育てたいと常々思っている。